MENU

体験レッスンは営業ではなく信頼を育てる大切な時間です

「体験レッスンをしても、なかなか入会につながらない」

「教室の良さを伝えたいけれど、営業のようになってしまうのは苦手」

「入会していただくためには、何を話したらいいのでしょう」

音楽教室の先生から、体験レッスンについてこのようなご相談を受けることがあります。

体験レッスンを「生徒募集のためのもの」と考えると、どうしても入会したか、しなかったかという結果が気になります。

私自身も、以前は体験レッスンを無料で行っていました。

けれど、40年間の音楽指導、31年間の教室運営を続け、約700名の生徒さんと多くの保護者に関わる中で、体験レッスンに対する考え方が大きく変わりました。

現在、私の体験レッスンの受講料は11,000円です。

無料だった体験レッスンを、単に有料へ変更したわけではありません。

体験レッスンそのものを、

「入会していただくためのお試しレッスン」

ではなく、

お子さん・保護者・先生がお互いを知り、これから一緒に成長していけるかを考える時間

として設計し直したのです。

入会率を上げるために、上手な営業トークを身につけることが大切なのではありません。

最初の出会いから信頼関係を築いていく。

私は、そのほうが長く続く教室につながると考えています。

目次

この記事はこのような先生におすすめです

  • 体験レッスンから入会につながらず悩んでいる先生
  • 無料体験レッスンを続けるべきか迷っている先生
  • 体験レッスンで何をすればよいか分からない先生
  • 入会を勧めることに苦手意識がある先生
  • 入会率だけではなく、長く通っていただける教室をつくりたい先生

目次

  1. 私も以前は体験レッスンを無料で行っていました
  2. 体験レッスンの目的は入会だけではありません
  3. 私の体験レッスンはお問い合わせから始まっています
  4. 事前カウンセリングで「どうなりたいか」を知る
  5. 体験レッスンではその子に合う方法を探す
  6. 体験レッスンを録画してご家庭へお渡しする理由
  7. その場で入会を決めてもらわなくていい
  8. 私から入会をおすすめしない場合もあります
  9. 入会率より大切にしたい入会後のこと
  10. 体験レッスンを感覚ではなく設計する

私も以前は体験レッスンを無料で行っていました

私も以前は、体験レッスンを無料で行っていました。

「まずは教室を知っていただきたい」

「気軽にレッスンを体験していただきたい」

そのような気持ちがあったからです。

音楽教室では、無料体験レッスンを行っているところも少なくありません。

もちろん、無料という方法が間違っているわけではありません。

教室の方針や対象とする生徒さんによって、体験レッスンの形は違ってよいと私は思っています。

ただ、長年教室を運営する中で、私は少しずつ疑問を持つようになりました。

体験レッスンは、本当に「通常レッスンを少しだけ体験していただく時間」なのだろうか、と。

目の前にいるお子さんは、どんなことに興味を持っているのか。

どんな方法なら理解しやすいのか。

保護者は、なぜ音楽を習わせたいと思っているのか。

そのご家庭は、音楽教育に何を求めているのか。

こうしたことを丁寧に知ろうとすれば、体験レッスンは単なる「お試し」ではなくなります。

一つの大切な教育の時間になります。

そこで私は、体験レッスンそのものを見直しました。

現在は、体験レッスンの受講料を11,000円としています。

ここで一番お伝えしたいのは、「無料だったものを11,000円にした」という金額の変化ではありません。

体験レッスンで何を提供するのかを、一から考え直した

ということです。

体験レッスンの目的は入会だけではありません

体験レッスンという言葉を聞くと、

「入会していただくためのレッスン」

と考える先生もいらっしゃると思います。

そう考えると、先生の意識はどうしても「どうすれば入会してもらえるか」に向かいます。

教室の良いところをたくさん説明する。

実績を伝える。

コースの魅力を説明する。

その場で入会するかどうかを確認する。

もちろん、必要な説明は大切です。

けれども、私は体験レッスンを営業の時間とは考えていません。

むしろ最初に考えるのは、

「このお子さんは、どうなりたいのだろう」

ということです。

そして、

「保護者は、どのようなことを大切にされているのだろう」

ということです。

先生が伝えたいことよりも、まず相手を知る。

ここから信頼関係が始まるのではないでしょうか。

音楽教室は、一度入会すると何年もお付き合いが続くことがあります。

先生はお子さんの成長を見守り、保護者と一緒に喜んだり、時には悩んだりしながら歩んでいきます。

だからこそ、最初の出会いで大切なのは、入会申込書を書いていただくことだけではありません。

先生・生徒・保護者の三者が、

「これから一緒に歩んでいけそうだ」

と思えることです。

私はそこを、体験レッスンで何より大切にしています。

私の体験レッスンはお問い合わせから始まっています

私が考える体験レッスンは、教室へ来ていただいた瞬間から始まるものではありません。

お問い合わせをいただいた時点から、すでに始まっています。

私の場合は、次のような流れで進めています。

お問い合わせ

日程相談

体験レッスン料のお支払い

事前カウンセリング

体験レッスン当日

体験レッスンを録画

YouTube限定公開動画としてお渡し

ご家庭でゆっくり検討

私は、この一連の流れすべてが体験レッスンだと考えています。

体験レッスン当日の時間だけを整えても、その前後の対応がちぐはぐでは、安心していただくことは難しいでしょう。

お問い合わせへの返信。

日程の相談。

事前のご案内。

カウンセリング。

当日のレッスン。

そして、その後のフォロー。

保護者にとっては、その一つひとつが、

「この教室なら、安心して子どもを任せられるだろうか」

と考える材料になります。

だからこそ、体験レッスンを「一回のレッスン」として捉えるのではなく、お問い合わせからその後までの一つの流れとして設計することが大切なのです。

事前カウンセリングで「どうなりたいか」を知る

私が体験レッスンで特に大切にしていることの一つが、ヒアリングです。

先生側には、

「これを教えたい」

「この教材を使いたい」

「教室の良さを知ってほしい」

という思いがあるでしょう。

けれど、その前に知りたいことがあります。

それが、

この方は、どうなりたいのだろう

ということです。

ピアノを習いたい理由は、一人ひとり違います。

音楽を楽しんでほしい。

好きな曲を弾けるようになりたい。

自信を持ってほしい。

集中する経験をしてほしい。

発表会に出てみたい。

学校生活とは違う居場所をつくってあげたい。

保護者が求めていることと、お子さん本人が感じていることが違う場合もあります。

ですから、先生が最初から「こういうレッスンをします」と決めるのではなく、まず相手のお話を聞く。

私は、この時間をとても大切にしています。

先生が一方的に教室の魅力を話すより、

「この先生は、私たちの話を聞いてくれる」

と感じていただくこと。

そこから信頼は始まります。

体験レッスンではその子に合う方法を探す

私の体験レッスンでは、認知特性についても見ています。

たとえば、

  • 耳から入ってくる情報を理解しやすい
  • 目で見た情報を理解しやすい
  • 実際に触れたり体を使ったりすると分かりやすい

など、理解しやすい方法には一人ひとり違いがあります。

私は、聴覚・視覚・感覚といった傾向も、その子を理解するための材料として見ています。

ただし、

「この子はこのタイプだから、こう教えればよい」

と決めつけるためではありません。

大切なのは、

「どうすれば、この子には分かりやすいだろう」

「どんな伝え方なら、この子は楽しめるだろう」

と考えることです。

40年間、約700名の生徒さんを指導してきて強く感じるのは、同じ教え方ですべての生徒さんが伸びるわけではないということです。

一生懸命説明しているのに伝わらないとき、

「どうして分かってくれないのだろう」

と考えるのではなく、

「伝え方を変えてみよう」

と先生側が考える。

これも教育ではないでしょうか。

私は、体験レッスンの段階から、その子に合う学びの入り口を探します。

ですから、体験レッスンは私にとって営業ではありません。

すでに教育が始まっている時間なのです。

体験レッスンを録画してご家庭へお渡しする理由

私の体験レッスンには、もう一つ特徴があります。

体験レッスン当日は、マイクを使用して全体を動画で録画します。

その動画をYouTubeの限定公開にして、受講されたご家庭へお渡ししています。

なぜそこまでするのか。

ご家庭でゆっくり考えていただきたいからです。

体験レッスン当日は、お子さんも保護者も少なからず緊張しています。

初めての場所。

初めて会う先生。

初めてのレッスン。

その中ですべてを覚えて帰ることは難しいものです。

動画があれば、ご自宅へ戻ってから改めて振り返ることができます。

「あのとき、こんなふうに声をかけてもらっていたね」

「最初は緊張していたけれど、途中から楽しそうだったね」

「こんなことができていたんだね」

と、親子で話すこともできます。

そして何より、教室を選ぶための検討材料になります。

私は、体験レッスンのその場で答えを出していただくことよりも、納得して選んでいただくことのほうが大切だと思っています。

その場で入会を決めてもらわなくていい

体験レッスンの最後に、

「では、入会されますか?」

と聞かなければならないと思っている先生もいらっしゃるかもしれません。

私は、その場で決めていただかなくてもよいと考えています。

ご自宅に帰って、お子さんと話す。

ご家族とも相談する。

お渡しした動画をもう一度見る。

そのうえで、

「この教室で学びたい」

と思っていただけたら、それが一番です。

音楽教室は、商品を一度購入して終わる関係ではありません。

毎週顔を合わせながら、何年も一緒にお子さんの成長を見守る関係になる可能性があります。

だからこそ、急がない。

考える時間をきちんとお渡しする。

私は、それも信頼づくりの一つだと思っています。

私から入会をおすすめしない場合もあります

そして、もう一つ大切なことがあります。

体験レッスンは、生徒さんや保護者が教室を選ぶだけの時間ではありません。

先生側も、

「このお子さんに、自分の教室で本当に良い教育を提供できるだろうか」

と考える時間です。

私は、場合によっては私のほうから入会をおすすめしないこともあります。

これは、お子さんや保護者を否定するという意味ではありません。

教室には、それぞれ教育方針があります。

先生にも得意なことがあります。

生徒さんや保護者が求めているものも違います。

すべての方に自分の教室が合うとは限りません。

だから、

「入会していただくこと」

だけをゴールにしない。

私は、この姿勢を大切にしています。

もし「合わないかもしれない」と感じながら入会していただけば、やがて先生、生徒、保護者の誰かが苦しくなるかもしれません。

反対に、最初の段階でお互いの考え方を確認できれば、その後の信頼関係を築きやすくなります。

体験レッスンは、教室が選ばれる時間であると同時に、お互いが幸せに関われるかを確認する時間でもあるのです。

入会率より大切にしたい入会後のこと

「体験レッスン」と一緒に「入会率」という言葉を気にしている先生も多いと思います。

もちろん、教室経営をしていれば入会率は気になる数字です。

お問い合わせをいただき、時間を使って体験レッスンを行うのですから、入会につながってほしいと思うのは自然なことです。

けれども、私は入会率だけをゴールにしないほうがよいと考えています。

なぜなら、本当に大切なのはその先だからです。

入会した生徒さんが、

「この教室に来てよかった」

と思ってくれるか。

保護者が、

「この先生にお願いしてよかった」

と思ってくださるか。

そして何年か経ったとき、

「音楽を習っていてよかった」

と感じてもらえるか。

そこまでが音楽教育です。

入会はゴールではありません。

長いお付き合いの入り口です。

私は、教室経営において保護者との信頼関係をとても大切にしています。

それは、入会してから突然つくるものではありません。

お問い合わせへの返信の仕方。

事前カウンセリングでのお話の聞き方。

お子さんへの接し方。

体験レッスン後の対応。

最初の小さな積み重ねが、その後の信頼関係の土台になります。

だからこそ、体験レッスンの時点から「入会させること」より「信頼をつくること」を大切にする。

結果として、その考え方が納得した入会や、その後の継続にもつながっていくと私は考えています。

体験レッスンを感覚ではなく設計する

長年教えている先生ほど、体験レッスンも感覚でできてしまうことがあります。

生徒さんが来たら挨拶をして、少しお話をして、ピアノに触れてもらって、教室の説明をする。

それでも体験レッスンはできます。

けれど、一度その流れを書き出してみると、改善できるところが見えてきます。

お問い合わせが来たら、どう対応するのか。

事前に何を聞くのか。

当日は何を見るのか。

どんな質問をするのか。

何を体験していただくのか。

保護者には何を伝えるのか。

レッスン終了後はどうするのか。

そして何より、

自分の教室の魅力とは何なのか

を考える。

これらを一つずつ整理していくと、体験レッスンは単なる「お試し」から、その教室の教育を感じていただく大切な時間へ変わっていきます。

私自身、体験レッスンを無料で行っていた時期から、何度も内容を見直してきました。

現在は11,000円をいただいていますが、金額を上げることが目的だったわけではありません。

お子さんのことを事前に知る。

保護者の希望を伺う。

その子が理解しやすい方法を考える。

実際にレッスンする。

動画に残す。

ご家庭で振り返っていただく。

そして、お互いに「これから一緒に歩んでいけるか」を考える。

そこまで含めて、一つの体験レッスンとして設計した結果です。

体験レッスンの入会率で悩んでいる先生は、営業トークを増やす前に、一度こう問いかけてみてください。

「私の体験レッスンでは、何を体験していただいているだろう」

そして、

「この時間を通して、どんな信頼を築きたいのだろう」

と。

音楽教室は、ピアノを教えるだけの場所ではありません。

私は、人を育てる場所だと考えています。

だから、その教育は入会後に突然始まるのではありません。

お問い合わせへの最初の返信から、すでに始まっています。

体験レッスンでお子さんの話を聞くこと。

保護者の思いを受け止めること。

その子に合う学び方を一緒に探すこと。

ご家庭で考える時間を大切にすること。

その一つひとつが、これから続いていく信頼の土台になります。

音楽で人を育て、信頼で教室を育てる。

体験レッスンの入会率という数字だけでは見えないものを大切にすること。

そして、先生・生徒・保護者の三者が納得して、新しい一歩を踏み出せる体験レッスンをつくること。

それが結果として、長く安心して通っていただける教室につながるのだと、私は考えています。

体験レッスンを一から設計したい先生へ

私が実際に行っている体験レッスンについて、さらに具体的に学びたい先生のために、動画教材「教室の魅力を引き出す体験レッスン設計」をご用意しています。

「入会していただくために何を話すか」ではなく、ご自身の教室の魅力を整理し、それを体験していただける時間をどのようにつくるのか。

体験レッスンを一度きちんと見直したい先生に、活用していただければと思います。

動画教材「教室の魅力を引き出す体験レッスン設計」

じっくり読みながら学びたい先生へ|無料メルマガ

保護者対応、生徒募集、教室経営、指導法などについて、私自身の40年間の指導経験と31年間の教室運営で学んできたことを、実際の教室で役立てていただける形でお伝えしています。

一つひとつ読みながら、ご自身の教室についてゆっくり考えたい先生にご活用いただければと思います。

無料メルマガはこちら

気軽に耳から学びたい先生へ|無料オープンチャット

無料オープンチャットでは、毎日22:00から20分間、聞くだけでも学べる音声配信を行っています。

一日のレッスンを終えたあと、家事をしながらでも、ゆっくり休みながらでもお聞きいただけます。

教室経営や保護者対応、生徒募集、生徒さんとの関わり方など、日々の現場で感じていることをお話ししています。

文章でじっくり学びたい先生はメルマガ。

耳から気軽に学びたい先生はオープンチャット。

先生の生活に合った方法で、ご一緒に学んでいただけたらうれしく思います。

無料オープンチャットはこちら

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA


目次